S-Collection株式会社 イベント運営について

S-Collection株式会社の数百~数万人規模のイベント企画・運営・コンサルティング事業

全世界で熱狂!リアル脱出ゲームの魅力とは?

ゲームがリアルに!体験型脱出ゲームが世界中に広がる


「リアル脱出ゲーム」は2007年に初開催されて以降、2013年までで70万人以上が参加した今大注目の体験型エンターテイメントです。
「リアル脱出ゲーム」の元となった「脱出ゲーム」とは、閉鎖的空間から謎を解き、脱出するコンピュータゲームです。2004年に発表された密室脱出ゲーム、「クリムゾン・ルーム」が「脱出ゲーム」の原点で、言語に依存しないゲーム性、Flash※1プレーヤーがあれば誰でも遊べる簡便性がうけ、爆発的に世界中に広がりました。「クリムゾン・ルーム」により「脱出ゲーム」という新しいジャンルが確立され、今ではコンピュータゲームに留まらず携帯アプリ、ニンテンドーDSといった他媒体、そしてリアルな世界にも展開されています。
「脱出ゲーム」をそのまま現実世界に移し変えた大胆な遊び、それが「リアル脱出ゲーム※2」です。
※1(Adobe Systems社による、音声や動画、ベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてWebコンテンツを作成するソフト)
※2「リアル脱出ゲーム」は株式会社SCRAPの登録商標です。

 

1.初開催以来360万人が参加!人気急上昇中のリアル脱出ゲームとは?


「リアル脱出ゲーム」はマンションの一室、廃校、廃病院、東京ドーム、六本木ヒルズなどさまざまな場所で開催されています。
参加者はある部屋に突然閉じ込められます。脱出するためには暗号を解き、鍵を開き、箱を開け、制限時間内に最後の鍵を手に入れることができれば脱出成功となります。
最初に行われたのは「リアル脱出ゲーム」を考案した株式会社SCRAP代表の加藤隆生氏の地元、京都でした。フリー・ペーパーの1ページでひっそりと告知しただけでしたが、あっという間に予定のチケットは売り切れ、会場もものすごい熱気に包まれました。発案のきっかけはちょっとした日常の会話からでした。何か新しいイベントはないかと思っていたとき、たまたま隣の席にいた女の子がネットで脱出ゲームにはまっていると聞いてこのイベントを思いついた、と加藤氏は語っています。


2.海外でも人気のイベント!その魅力とは?


「リアル脱出ゲーム」は日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど世界中で参加者を熱狂させ男女問わずあらゆる世代を取り込んでいます。
見知らぬ人とともに閉じ込められるという非日常の状況が参加者にとって「誰かと熱狂できる場」、「 自分で切り開くべき物語」となり、自分が主人公となってドキドキ感やワクワク感を味わえます。「リアル脱出ゲーム」の脱出の鍵は、ひらめきと、クリエイティビティ、そして一緒に閉じ込められたメンバーとの丁寧なコミュニケーションです。脱出という同じゴールに向かうチームの一体感も魅力のひとつです。

S-Collection株式会社はお客さまに熱狂していただけるように、非日常の体験や、人とのつながりを大事にしながら、誰もが楽しめるイベントを企画、運営をしていきます。

ハラル対応ワゴン車で満足度を上げる!イスラム教徒ではない人にも新しい経験を!

来た人みんなを満足させたい!


お祭りやフェスでの食事はいつもと違う雰囲気で、特別なおいしさがありますよね。なにを食べられるのかがイベントに向かう動機になることもあるでしょう。イベント運営者としては、来場したすべての人に食事の面でも満足して帰っていただきたいものです。そのためには、なんらかの理由によって食べられるものに制限がある来場者への配慮も欠かせません。今回はそのひとつ、「ハラル」についてご紹介します。

 

1.ハラルってなに?どうしたら対応できる?


「ハラル」とはイスラム教における食べ物の扱いを中心としたルールのことです。統計によって差はありますが、日本には10~20万人のイスラム教徒の方がいるといわれています。豚やお酒を口にしないというルールがあることは知られていても、消毒用のアルコールの使用や添加物としてほんの少し入っている豚由来の成分もダメだということはそれほど知られていません。このようなハラルのルールに則っている食品であることを証明するために「ハラル認証」を与える機関もあります。ハラル認証を取得するのはなかなかハードルが高いものです。だからといって、イスラム教徒の方からイベントで楽しみにしている要素のひとつである食べ物を取り上げるわけにはいきません。
そこで活躍するのがワゴン車によるフード販売です。スイーツや食事など、いろいろな種類のワゴン車販売が各種イベントで活躍していますが、その中にハラル認証を取得しているものも存在しています。


2.異文化に対応したイベントづくりが日常を変える!


ワゴン車の利点はキッチンで調理したフードをどんな場所へでも移動して提供できることです。ハラル認証では調理環境や運送、陳列についての配慮も求められるため、ワゴン車での販売はうってつけです。スポーツの国際交流試合や海外視察団の受け入れのように、食べ物を持参することも、会場の外に食べに行くのもむずかしいようなイベントではぜひ導入したいものです。ハラル認証を明示して「このワゴン車の食べものは大丈夫」ということをはっきりと伝えられるので、余計な不安を取り除いて、よりいっそうイベントを楽しんでもらうことができます。
ハラルフードを求めるのはイスラム教徒の方だけではありません。一例として、30~40人いるイスラム教徒の留学生のために、2015年からハラルに対応したワゴン車を導入した上智大学が挙げられます。それまで不便を感じていたイスラム教徒の学生だけではなく、一般の学生と教職員にもたいへん人気となり、2016年にはハラルフード専門の食堂を設けるまでになりました。
このように、手薄になっていた分野への配慮を先進的に取り入れることで、必要とする人に安心を提供し、そうではない人々には新しい文化との出会いのきっかけを提供することが可能です。

S-Collection株式会社は、来場者のニーズに応え、新しい価値を紹介することで、より多くの参加者が楽しめるイベントをつくっていきます。

迷うのも楽しみのひとつ!下北沢カレーフェスティバル!

あなたもわたしも大好きなカレー!


小学校のころの給食で一番好きだったメニューを聞かれたときに、まっさきにカレーを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。カレーは、幼少時代に親しんだ、いわゆる欧風カレー以外にも驚くほどのバリエーションを見せてくれる奥深い食べ物です。そんなカレーを楽しむためのイベント、「下北沢カレーフェスティバル」を紹介します。

 

1.わくわくを加速させる下北沢という街の構造


毎年10月に10日間、下北沢の街を会場にして開催される「下北沢カレーフェスティバル」は2017年実績で12万人の集客がありました。いくらカレーが人気だとはいえ、それだけで得られる数字ではありません。
下北沢より大きな街である渋谷で行われる「渋谷中央街フェスシブヤカレーバトル」や池袋で開かれる「カレーフェスティバル & バングラデシュ ボイシャキメラ」といったカレーイベントより「下北沢カレーフェスティバル」は知名度で断然勝っています。この秘密を探るには、下北沢という街自体を見る必要があります。下北沢の街は、一体なにがそこまで人を惹きつけるのでしょうか。
下北沢の街が人を惹きつける要因として挙げられるのが「迷路性」です。田村(2004)が示した定義によると、迷路性とは複雑な道の交差が生みだす街の性格、とのことです。この迷路性は「あの角を曲がるとなにがあるのだろう」という好奇心を刺激し、「こんなところにこんな素敵なお店があるなんて」という高揚感をもたらします。狭い道幅のために自動車の交通量が少ないことや、いくつもの小さな店の看板やディスプレイが路地にはみだすように設置されていることも、もっと先まで歩きたいという気持ちを加速させます。
カレーフェスティバルではイベントマップをつくって、はじめての人も歩きやすくしています。

 

2.「これ、おもしろそう!!」を実現する結束力


街の構造以上に重要なのが企業や商店街というくくりを越えた人々の結束です。もともとは下北沢カレーフェスティバルは、仲のいい人たちがカレー対決を行うために企画されたイベントがベースになっています。30人に届かない集客見込みで会場を用意したところ、予想を大きく裏切り200人が訪れました。カレーの集客効果に気がついた下北沢の人々が商店に声をかけて街ぐるみのイベントとして発展させました。年間をとおして街を会場としたイベントを開催しているので、街の結束は数字にも現れています。下北沢がある世田谷区全体の町会加入率が2014年時点で平均約57%であるところ、下北沢(北沢地域)は約78%と群を抜いていました。自分たちが楽しいことをしたいというスタンスではじまった企画が、もっとたくさんの人に来てほしいという街の意向と融合した結果、なんでもやってみようというイベントとなり、さまざまな取り組みがなされています。たとえば今年はクラウドファンディングを活用した飲食スペースとイベントステージの運営を企画しています。
いまや横須賀、神田と並んで「関東3大カレーイベント」と称されるまでになった下北沢カレーフェスティバルですが、その根底には街の地理的構造の活用と街を愛する人たちの結束があります。

S-Collection株式会社では、イベント開催地の特性を活かしながら、イベント発案の企業様の「これ、やってみたい」を実現させるイベント運営を行っていきます。

クールジャパンで大盛り上がり!次世代のスターも発掘する『Fight!』とは?

食とエンターテイメントが融合!新感覚イベントの魅力

2018年の夏、「戦い」「挑戦」「応援」をテーマに「かっこいい日本(クールジャパン)」を国内外へ発信していくためのイベント『Fight!』(企画制作:Fight!実行委員会)がお台場で開催されました。このイベントは、10日間での総来場者数が約15万人となり、大盛況のうちに幕を閉じました。

『Fight!』は、食フェスと、格闘技、アーティスト、アイドルなどのエンターテイメントがコラボレーションした新感覚のイベントといえます。

今回は、その『Fight!』の魅力を2つ取り上げ、『Fight!』が人気イベントとして注目された理由を紹介します。

『Fight!』のひとつ目の魅力は、「じゃぱめしCUP」開催によってイベントをブランディングしているということです。
そして、もうひとつの魅力はこのイベントをとおして、【次世代のエンターテイメントを担うスターを発掘して応援する】というコンセプトです。
各項目について、掘り下げていきましょう。


日本の良さをもっと世界へ!「じゃぱめし」で大盛り上がり!

日本の「食」や「音楽」などのサブカルチャーは、世界中から注目され続けています。『Fight!』は、日本の良き文化に着目し、もっと世界へ発信していくというコンセプトで開催されました。

イベントの目玉は、海外でも人気のある日本食です。日本食が2013年に無形文化遺産に登録されて以来、日本食ブームにさらなる拍車がかかりました。『Fight!』では、純粋な和食という枠組みを超えて、フレンチの手法でつくった和食や京野菜を使った洋食など、異文化とコラボレーションした日本食も含めて「じゃぱめし」と名づけて、イベント独自のコンテンツをつくりあげていました。

さらに全国から集まった人気飲食店16店舗のなかで日本食のトップを決める「じゃぱめしCUP」を開催し、イベントを大いに盛り上げました。

「じゃぱめしCUP」の盛り上がりはメディアやSNSでも話題になり、イベント自体のブランディングにつながりました。


未来のスターを発掘!ファンがスターを育てる時代へ!

『Fight!』ではイベントをより盛り上げるため、『Fight! BOYS & GIRLS』として50名の男女をオーディションにより選抜し、公式サポーターとして活躍する場を提供しました。

『Fight! BOYS & GIRLS』に選ばれたのは、まずは認知度をあげたいと考えている俳優の卵や、活躍の場を広げたいと考えているテーマパークのキャスト、海外に日本の良さを伝えたいという想いをもつ留学経験者など、さまざまな志をもった若者たちでした。

彼らは、イベント期間中に雑誌やテレビ番組、CMにも出演し、数多くの著名人とも共演を果たしました。そのことにより、知名度が向上し、インフルエンサーとのコラボレーションが実現したり、クラウドファンディングを利用した支援(ファン)の獲得につながったりして、彼ら自身のその後の活動の幅をひろげるきっかけとなりました。

S-Collection株式会社も同様に、さまざまなジャンルで未来のスターを発掘し、育てていくことをコンセプトにイベントを開催しています。イベント来場者やネットで視聴する人の一票が未来のスターを決める仕組みをとおして、誰にでも平等にチャンスがあり、ネットとリアルが融合した、ほかにはない体験を参加者や視聴者に提供しています。

S-Collection株式会社は、これからも『Fight!』の大きな魅力と言えるイベントをブランディングすることや企業様のコンセプトを実現させていくことを大切にしながら一丸となって企画、運営をしていきます。


※2020年6月1日、内容を更新いたしました。

秋は「食フェス」!人気の理由に迫る!

日本最大級の食フェス「まんパク」


秋といえば過ごしやすい気候になり絶好の行楽シーズンです。今回は食欲の秋におすすめのフードフェス「まんパク」を紹介します。「まんパク」とは、満腹博覧会の略称で、満腹になるほどたくさんの飲食店が集結し、たくさんの絶品グルメを味わえるフェスティバルです。「まんパクin万博2018」は、10月の3日間×3週末の9日間にわたって、大阪の万博記念公園で開催されています。
今年5月に東京の立川市で開催された「まんパク」では42万3,000人もの来場者が訪れました。
なぜこれほど多くの来場者を集客できたのかという要因と「まんパク」の魅力について触れていきます。

 

1.「まんパク」の人気の秘密!充実のラインナップと細かな工夫!


「まんパク」は全国各地から肉、海鮮、ラーメン、餃子、揚げもの、スイーツなどの約70店舗が出店します。今年は年齢や性別問わず好まれる食材のチーズとたまごの2エリアが新たに登場しました。さらに新登場の企画として「週替わりパンマルシェ」が開催されます。関西の名店12店舗が週替わりで登場します。1日では回りきれないほど充実したラインナップとなっています。
「まんパク」は、カップルでもグループでも家族連れでも楽しめるように会場には多くのテント付き客席やガーデンセット、キッズエリアや授乳室、おむつ交換所も用意されています。
また、フェスティバルならではの人気グルメランキングの投票がおこなわれ、その日の来場者による投票の結果が翌日会場内に掲示されます。イベント最終日には人気No.1店舗が選出されます。

 

2.ニーズをキャッチしたイベントが満足度アップに


株式会社リクルートライフスタイルの「ホットペッパーグルメ外食総研」による「食に関するフェスの参加経験や今後の参加意向、参加動機など」に関するアンケートから、若者ほど食フェスの参加経験率が高いという結果が出ています。
20歳代女性の参加経験率がもっとも高く、27.0%でした。男女ともに年代が若いほど参加経験率が高い傾向があります。今後の食フェスへの参加意向は全世代平均で57.1%であり、参加意向が過半数を超えており、人気が高いことがわかります。
食フェスが人気となる一番の理由は普段は食べられないものが食べられたり、飲めたりすることです。「まんパク」でも大人気の牛とろ丼、焼き小籠包、アボカドチーズコロッケなど新しいグルメを一度にたくさん堪能できることで、しっかりとニーズに応えています。

「まんパク」は食フェスに参加したい人のニーズを満たし、来場者が快適に楽しめる環境づくりをすることで人気を得て、たくさんの来場者を動員しています。
S-Collection株式会社はイベント開催後、参加者にアンケートを実施し、よりお客さまに喜ばれるイベントになるよう改善に努めています。流行や参加者のニーズをキャッチして、コンテンツとイベント全体の環境の両面で満足いただけるイベントを打ち出していきます。

「本当はやってみたい!」を叶えるイベント=ハロウィン!②

多様な「やってみたい」を可能にするハロウィンイベント

前回、『「本当はやってみたい!」を叶えるイベント=ハロウィン!① - S-Collection株式会社 イベント運営について』では日本でハロウィンが定着した理由を製菓メーカーの販売戦略の面と若者のニーズの面から紹介しました。それでは、思い思いに仮装した人たちはどこへ出かけて行くのでしょうか。
株式会社マクロミルによる2016年の調査によると、東京近郊に限った場合、仮装をして出かける人の約40%が渋谷に行くという結果でした。今回はハロウィンのメイン舞台になっている渋谷からはじまり、東京近郊の各地の取り組みから、今後広がりが期待されるハロウィンイベントの可能性を紹介します。

 

1.渋谷の「自然発生型」!街をあげてハロウィンイベントへ

仮装をして出かける街としてダントツ1位だったのが渋谷です。渋谷ヒカリエはコンテスト形式の仮装イベントを開催しています。これは建物内で行われており、仮設更衣室を用意したり、過剰な露出を禁じたりするなど、メディアで取り上げられる狂騒した様子のハロウィンとはまったく別のものです。
街を練り歩いているのは、イベント参加を目的とせず、友人と仮装して、同じように仮装した人たちのなかで過ごしたいという人たちです。いわば「自然発生型」のハロウィンと言えます。仮装やメイクなどに必要な施設を提供する主体がないため、社会問題化しているのではないでしょうか。
渋谷区と近隣の企業などは、マナーの向上を目指して「ハロウィンごみゼロ大作戦in渋谷」への参加を促しています。有志ではじまったこの取り組みにより、自然発生的にはじまった渋谷のハロウィンは街全体をあげたハロウィンイベントへと変わりつつあると言えます。

 

2.池袋、川崎の「先導型」主催者側の想いが全面に

一方で、池袋ではイベント企画者による「先導型」ハロウィンイベントが行われています。
『池袋ハロウィンコスプレフェス』は、仮装ではなくコスプレという言葉に主催者の意図を読み取ることができます。主催として運営制作を手がけるのは、niconicoで総称されるインターネット動画配信サービスを提供する株式会社ドワンゴです。さらにアニメ、コミック、ゲーム関連商品の販売チェーンを展開する株式会社アニメイトホールディングスが主催として加わり、狙いのはっきりとしたイベントになることが予想されます。
「先導型」ハロウィンイベントをもうひとつ紹介します。神奈川県の川崎市で行われている『カワサキ ハロウィン』です。ラ チッタデッラという映画館をメインとした商業施設が発展させてきたハロウィンは、不朽のスリラーシネマ『ロッキー・ホラー・ショー』をお手本にしたかのような本格的なゾンビや魔女の仮装をした人が集まることで名を上げました。毎年、3,000人の参加者からなる仮装パレードを見ようと、10万人以上の人が詰めかけます。誘導と区画整備のために川崎市の大きな協力を得られているため、小さな子ども連れでも安心して楽しめることは「先導型」ハロウィンの良い面と言えます。

 

日本におけるハロウィンは、実は仮装すること以外、何をするものなのかはあまり定まっていません。決まったものがないからこそ、まったく性格の異なるイベントとして各地で展開されるようになりました。今回紹介した地域以外でも多くのハロウィンイベントが催されています。そのどれもが唯一無二のイベントに昇華する可能性を秘めています。
S-Collection株式会社は今回紹介したイベントがそれぞれ独自のカラーをもっているように、自由で独創的な発想を大切にし、お客さまや企業様に喜ばれるイベントを企画、運営していきます。

「本当はやってみたい!」を叶えるイベント=ハロウィン!①

秋定番のイベント!ハロウィンが注目されるようになった理由とは

ハロウィンと聞いて思い浮かべるのは狂乱ともいえる渋谷での盛り上がりではないでしょうか。もともとは子どもたちが主役のイベントが、今では大人も楽しめる秋の定番イベントとして大注目されるようになりました。人気イベントとして多くの人を魅了するまでにどのような要因があったのでしょうか。今回は、ハロウィンがここまで注目され、秋の定番イベントとして浸透した背景を紹介します。

 

1.はじまりは製菓メーカーの戦略と親心

ハロウィンが社会的に認知されるようになったのは、バレンタインがそうであったように製菓メーカーがきっかけでした。1976年に売り出されたハロウィンを題材にした菓子製品は、当時の好景気もあって売り上げを伸ばしました。
そののち、経済の落ち込みとともに存在感を薄めたものの、お盆からクリスマスまでの数少ない秋のイベントとして市場は保ち続けられました。2002年に行われた調査によると、35-44才の半分近い人がハロウィンをおこなっていると答えています。ほかの世代が20%前後という数字と比べると、かなり多いことがわかります。
35-44才はちょうど小中学生の子どもがいるような世代にあたります。自分自身が楽しむというよりは、子どものためにハロウィン関連商品を購入したり仮装させたりしていたのでしょう。親の心配りによりハロウィンは楽しいものだと覚えた当時の小中学生が、2018年になった今、いわゆる「若者」になり街に繰り出していると推測できます。

 

2.ハロウィン=仮装となった理由は?

その若者たちを後押ししたのが、2000年代における日本社会の2つの変容です。
1つ目は、社会的空気の変容です。コスプレといえばオタクを連想する人も多いのではないでしょうか。気持ちが悪い、根暗というネガティブなイメージが強いオタク文化ニュートラルに受け止める空気が徐々に形成されました。それにともなってコスプレをかわいい、かっこいいファッションとしてとらえる人が増えました。オタクではないけどコスプレには興味がある、という心情を見事にキャッチしたのがハロウィンの仮装という要素だったのです。
2つ目の変容は、このように仮装(コスプレ)に興味をもった人が簡単に衣装を手に入れられる環境が整ったことです。アマゾンジャパン合同会社をはじめとするネットショッピングの普及によって、イメージどおりのコスチュームを購入できるようになりました。実際、2016年に一般社団法人日本ホームパーティー協会が行った調査によると約65%の人がインターネット通販のサイトを利用して衣装を購入していると回答しています。また、2016年に株式会社マクロミルによって行われた調査では、ハロウィン消費としてひとりあたり4,958円を支払っているという結果でした。これはコンビニでかぼちゃプリンを買うだけの人も含んだ平均金額なので、年に1回の仮装を積極的に楽しむ人たちはもっとお金をかけていることでしょう。

 

日本におけるハロウィンは、小中学生の親世代に向けた製菓メーカーの販売戦略からはじまり、コスプレを楽しみたいという若者のニーズを捉えたことで、急速に定着してきました。次回「本当はやってみたい!」を叶えるイベント=ハロウィン!②」ではそれがどのようなイベントに育っているのかを紹介します。