S-Collection株式会社 イベント運営について

S-Collection株式会社の数百~数万人規模のイベント企画・運営・コンサルティング事業

迷うのも楽しみのひとつ!下北沢カレーフェスティバル!

あなたもわたしも大好きなカレー!


小学校のころの給食で一番好きだったメニューを聞かれたときに、まっさきにカレーを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。カレーは、幼少時代に親しんだ、いわゆる欧風カレー以外にも驚くほどのバリエーションを見せてくれる奥深い食べ物です。そんなカレーを楽しむためのイベント、「下北沢カレーフェスティバル」を紹介します。

 

1.わくわくを加速させる下北沢という街の構造


毎年10月に10日間、下北沢の街を会場にして開催される「下北沢カレーフェスティバル」は2017年実績で12万人の集客がありました。いくらカレーが人気だとはいえ、それだけで得られる数字ではありません。
下北沢より大きな街である渋谷で行われる「渋谷中央街フェスシブヤカレーバトル」や池袋で開かれる「カレーフェスティバル & バングラデシュ ボイシャキメラ」といったカレーイベントより「下北沢カレーフェスティバル」は知名度で断然勝っています。この秘密を探るには、下北沢という街自体を見る必要があります。下北沢の街は、一体なにがそこまで人を惹きつけるのでしょうか。
下北沢の街が人を惹きつける要因として挙げられるのが「迷路性」です。田村(2004)が示した定義によると、迷路性とは複雑な道の交差が生みだす街の性格、とのことです。この迷路性は「あの角を曲がるとなにがあるのだろう」という好奇心を刺激し、「こんなところにこんな素敵なお店があるなんて」という高揚感をもたらします。狭い道幅のために自動車の交通量が少ないことや、いくつもの小さな店の看板やディスプレイが路地にはみだすように設置されていることも、もっと先まで歩きたいという気持ちを加速させます。
カレーフェスティバルではイベントマップをつくって、はじめての人も歩きやすくしています。

 

2.「これ、おもしろそう!!」を実現する結束力


街の構造以上に重要なのが企業や商店街というくくりを越えた人々の結束です。もともとは下北沢カレーフェスティバルは、仲のいい人たちがカレー対決を行うために企画されたイベントがベースになっています。30人に届かない集客見込みで会場を用意したところ、予想を大きく裏切り200人が訪れました。カレーの集客効果に気がついた下北沢の人々が商店に声をかけて街ぐるみのイベントとして発展させました。年間をとおして街を会場としたイベントを開催しているので、街の結束は数字にも現れています。下北沢がある世田谷区全体の町会加入率が2014年時点で平均約57%であるところ、下北沢(北沢地域)は約78%と群を抜いていました。自分たちが楽しいことをしたいというスタンスではじまった企画が、もっとたくさんの人に来てほしいという街の意向と融合した結果、なんでもやってみようというイベントとなり、さまざまな取り組みがなされています。たとえば今年はクラウドファンディングを活用した飲食スペースとイベントステージの運営を企画しています。
いまや横須賀、神田と並んで「関東3大カレーイベント」と称されるまでになった下北沢カレーフェスティバルですが、その根底には街の地理的構造の活用と街を愛する人たちの結束があります。

S-Collection株式会社では、イベント開催地の特性を活かしながら、イベント発案の企業様の「これ、やってみたい」を実現させるイベント運営を行っていきます。