S-Collection株式会社 イベント運営について

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ボジョパってなに?!視点を変えたイベントで新たな強みを!!

ボジョレー・ヌーボーの解禁日をみんなで祝う!

「ボジョパ」はボジョレー・ヌーボー・パーティーの略語です。そもそもボジョレー・ヌーボーは珍しいことにその販売に関して「解禁日」が定められています。ワインというと熟成させたワインに価値があるように思われがちですが、ボジョレー・ヌーボーはフレッシュワインに種別され、新鮮であるほうがおいしいといわれています。
「解禁日」が定められた目的は、販売元が利益を求めて他店より早く出荷し、未完成のワインが市場に出回るのを防ぐことです。フランス政府が毎年11月の第3木曜日、深夜0時に日付が変わる前に販売してはならないと定めたことが世界的なルールとなっています。同じ日に世界中の人が同じワインを楽しむ、という素敵な解禁日のルールづくりは今回紹介しますボジョレー・ヌーボーの戦略の一つです。

1.ボジョレー・ヌーボーがつくり上げてきたイメージ

新鮮なほうがおいしい、しかもフランス政府が解禁日を定めていると聞くと興味が湧いてくるものです。ぜひもっとも新鮮である解禁日に味わいたいものだと思いませんか?
そう考えたのは、日本がボジョレー・ヌーボーの輸入をはじめた1970年代後半の人々も同じでした。当時はバブル時代、憧れのフランスからの希少価値のある舶来酒は一躍有名になりました。ホテルの宴会場を貸しきり、日付が変わった瞬間にコルクを抜くパーティーも催されていました。日付境界線に近い位置にある日本はフランスよりも早く日付が切り替わるので、本国よりも早く味わうことができるという優越感もあったことでしょう。
1970年代後半から世間に知れ渡り、年々高まる需要に対して供給は充分ではありませんでした。そのため解禁直後に完売となり、なかなか手に入らないという現象が起こり、解禁日に手に入れて飲む特別なワインという価値が形成されました。
一方で、2018年となった今、かつてのイメージは現実とマッチしなくなっています。輸入量を増やしつづけたため、現在では年末近くになっても店頭にボジョレー・ヌーボーを見ることができるようになりました。手に入りやすくなった一方で、期間限定で手にはいる希少なワインという価値は薄れました。
また、1990年代の酒類販売に関する規制緩和によって、ドラッグストアやスーパーなどがワインを取り扱えるようになりました。日常で利用するお店で買えるようになったことが希少な舶来品というイメージに変化をもたらしました。

2.変化は新しい価値を生み出すチャンス

解禁日に飲む特別なワインというイメージと現実にギャップができ、ボジョレー・ヌーボーには新しい価値が必要となりました。従来の価値がなくなったときは、それに代わる価値をつけるチャンスでもあります。そこで打ち出されたのが「ボジョパ」です。ホテルを貸しきって解禁日を祝っていたと前述しましたが、近年のボジョパは個人経営のペンション、街なかのバー、あるいは自宅というように、よりカジュアルな場所で行われています。安く気軽に買えるようになったことがひとつの要因といえるでしょう。旬のワインを片手にみんなで楽しい時間を共有するためのパーティーが現代におけるボジョパといえます。

ボジョレー・ヌーボーの輸入量はピーク時の半分程度と、かつての勢いを取り戻すところまでは達していませんが、現代にあった新しい価値を生み出すという試みに引きつづき注目していきたいものです。
S-Collection株式会社も商品やサービスがもつ価値を多角的に見極め、お客さまにとっての価値は何かを第一に考え、喜ばれるイベントの企画、運営を行っていきます。