S-Collection株式会社 イベント運営について

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【2021年東京五輪の運営】開発が進む9分野とお披露目される2つ最新技術!

イベントの運営が大きく変わる!東京オリンピックパラリンピックで利用される最新技術!

 

2021年7月23日に開幕となった東京オリンピックパラリンピック。東京開催の決定が昨日のことのように思われますが、東京開催が決定したのは2013年のことです。この7年の間に、オリンピック開催に向けて日本国内でさまざまな技術革新が起きています。
各国がオリンピックの招致に一生懸命になるのは、試合を有利に進めることや、経済効果を期待しているという面もあります。
そしてさらに大きな理由のひとつとして、自国の技術や文化を世界へアピールできるという点があります。
これまでのオリンピックでも、海外向けラジオ放送や国内向け&海外向けテレビ放送、ハイビジョン放送などといった多くの技術がオリンピックを機に世の中へお披露目されています。
今回は、東京オリンピックパラリンピックでお披露目される新技術を紹介します。


2021年東京オリンピックに向けて開発が進む9つの分野!

内閣府が2014年から進めているプロジェクトに『2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた科学技術イノベーションの取組に関するタスクフォース』というものがあります。
東京オリンピックパラリンピックの開催時期へ向けたテクノロジー研究開発として、9つの分野でのプロジェクトが発表されており、その内容は以下のとおりです。

プロジェクト1.スマートホスピタビリティ
海外からの来訪者等に多様なサービスを提供するための意志・情報伝達サポートの実現
新技術:多言語音声翻訳、多言語対応デジタルサイネージ、高精度GPS

プロジェクト2.感染症サーベイランス強化
世界各国から多くの人が流入することで懸念される感染症流行を迅速に探知するための感染症サーベイランスの強化
新技術:国内情報の収集・解析・発信、感染症対策強化に関する研究

プロジェクト3.社会参加アシストシステム
多様な人が参加する活気あふれる社会の発信に向けた障碍者、高齢者サポートの実現
新技術:センサー付き自動運転車椅子、パワーアシストスーツ、体温調節支援スーツ


プロジェクト4.次世代都市交通システム
東京の成長と高齢化社会を見据えた次世代交通システムの実用化
新技術:次世代都市交通システム(ART)・公共車両優先システム(PTPS)の高度

プロジェクト5.水素エネルギーシステム
水素社会実現への貢献を目指した水素エネルギーキャリア技術の開発
新技術:燃料電池バス・自動車の活用、選手村等への定置用燃料電池等によるエネルギー供給

プロジェクト6.ゲリラ豪雨・竜巻事前予測
ゲリラ豪雨・竜巻等予測の高度化と気象情報の提供
新技術:マルチパラメーターフェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)の開発

プロジェクト7.移動最適化システム
「サイバーフィジカルシステム」による安全・安心の実現および快適な「おもてなし」の実現
新技術:サイバーフィジカルシステム、移動や警備配置の最適化

プロジェクト8.新・超臨場体験映像システム
超臨場感技術の研究開発による新たな映像体験の実現
新技術:有機ELシートディスプレイ、多視点映像表示技術

プロジェクト9.ジャパンフラワープロジェクト
夏でも負けない花作りプロジェクト
新技術:日持ち性、早生性等の基盤的品種の開発


イベント運営へ大きく関わる2つ新技術!「リアルタイム翻訳機」「アシストスーツ」とは

上記の9つのプロジェクトが進むことで、イベント運営にも大きな変化をもたらします。
イベント運営へ大きな影響があり、かつ東京オリンピックパラリンピック開催時に実用化が期待されている技術は、「リアルタイム翻訳機」と「アシストスーツ」です。

リアルタイム翻訳機は、多くのスタートアップ企業で開発が進んでいます。
実際に、「Waverly Labs」によって20言語42方言を翻訳可能なリアルタイム翻訳機が、定価199ドル(約2万2,000円)ですでに発売されています。
リアルタイム翻訳機の機能はかなり向上しており、瞬時に正確な翻訳が可能です。
これにより東京オリンピックパラリンピック開催時には、訪日外国人が言葉のストレスを感じない状態になっていることが期待されます。

アシストスーツに関しては、2019年9月にパナソニック株式会社が開発している「パワーアシストスーツ」が、2021年の東京パラリンピックのパワーリフティングでの採用が決定しています。
パワーリフティングで使用されるプレートはひとつ10~50kgの重さがあります。競技中は、選手が持ち上げる重量に合わせて、補助員の方がプレートの取り外しを行ないます。この作業は大きな大会になると、大会中に1人で100回以上ものプレートの取り外しを行なう重労働です。
そこでパワーアシストスーツを着用することにより、補助員の方の身体にかかる負担を軽減できます。
2021年の東京オリンピックパラリンピック後には、介護や運送業など身体的負担が大きな現場のサポートや、身体の不自由な方の生活のサポートなど日常的な場面で、アシストスーツの活躍されます。

このほかにも、イベント時の混雑や交通渋滞の解消にむけて「次世代都市交通システム」や「移動最適化システム」の開発も期待されています。
これらのシステムによって、人の流れの正確な把握と予測が可能となります。そして最適なルートの案内や公共車両の配備を行なうことで、混雑や交通渋滞が解消できます。
さまざまな技術が実用化に向けて活発に開発されており、イベント運営の形が急速に変わっています。

S-Collection株式会社も最新の技術を積極的に取り入れ、よりスムーズなイベントの運営に力を入れていきます。

 


※2020年11月11日、内容を更新いたしました。