日本のゲーム産業発展の鍵!?五輪種目への期待もかかる「eスポーツ」の現状
都知事も推進!2020年開催の「東京eスポーツフェスタ」
「eスポ―ツ」をご存じでしょうか。
eスポーツとは、「エレクトロニック スポーツ(electronic sports)」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームを使用したスポーツ競技のことです。複数人のプレイヤーで対戦するゲームをひとつの「スポーツ」ととらえ、eスポーツと呼びます。
昨今話題になっているこのeスポーツ、2019年5月に東京都都知事が定例記者会見において「東京eスポーツフェスタ」を2020年1月に開催することを発表しました。
このイベントは、eスポーツ関連産業の商品やサービスを広め、魅力を発信することを目的として開催されます。開催期間中には、eスポーツ競技大会やeスポーツ関連の展示会、eスポーツの体験会が行われる予定です。
eスポーツは近々オリンピック種目になるといわれるほど世界的にも流行しはじめており、日本においても徐々に認知度が上がっています。
今回はそうしたeスポーツの概要、競技人口、日本のeスポーツチームの実績について紹介します。
eスポーツの世界情勢!国内競技人口はインバウンド含め今後に期待
eスポーツの競技人口は全世界で約1億人以上、また観戦、視聴者は3億8000万人ほどいるといわれています。
アメリカでは、eスポーツをプレイするプロゲーマーをスポーツ選手と呼ぶほどの人気があり、韓国や中国におけるeスポーツ関連の市場規模は日本よりも大きいといわれています。
一方、日本では競技人口が約390万人で観戦者と視聴者が約160万人と推測され、現状、日本における人気は世界全体よりも低いといえます。
しかし、すでに世界的にも人気があるため、将来は日本国内でも観戦者と視聴者が増えると見込めます。
日本でeスポーツのイベントが開催されることによって、日本の競技者、観戦者、そして視聴者が増えるだけではなく、世界中からeスポーツ関係者が日本を訪れる期待もできます。東京都知事がeスポーツの人気を後押しする理由のひとつも、日本国内でのeスポーツの人気を高めていくことで大きな経済効果があると考えられているためです。
今後は日本でもITインフラの土台がつくられることにより、eスポーツの経済効果はさらに加速すると考えられます。
オリンピックにeスポーツ競技種目も?!アジア大会金メダル受賞者を輩出した日本代表の今後に期待
2018年8月18日にインドネシアでeスポーツの国際イベントである「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・レバノン」が開催されました。
この大会では、eスポーツ日本代表選手団12名が東アジア予選に参加し、3名の日本人選手がジャカルタで開催される本大会への出場を決めました。
本大会への出場を決めた方は、カードゲーム『ハースストーン』の赤坂哲郎選手、サッカーゲーム『ウイニングイレブン 2018』の杉村直紀選手、相原翼選手の3名でした。
本大会では、『ハースストーン』の赤坂選手が惜しくも初戦での敗退となりましたが、『ウイニングイレブン2018』では、日本代表の二人、杉村選手、相原選手が優勝。金メダルを獲得しました。
世界中で注目されている「eスポーツ」ですが、競技人口が少ない日本の選手も輝かしい実績をつくっています。
eスポーツは、2022年のアジア競技大会でメダル種目となることが発表されました。さらに2024年のオリンピックでも、メダル種目として追加される可能性があり、今後もさらなる発展が見込まれます。
国際大会での日本人選手の活躍によって、日本国内での人気も一気に高まり、より身近なスポーツとなるでしょう。
S-Collection株式会社は、今後も世界に目を向けて、eスポーツのような世の中の情勢にあわせたイベント企画に参画できるよう努めてまいります。
※2020年8月20日、内容を更新いたしました。