S-Collection株式会社 イベント運営について

S-Collection株式会社の数百~数万人規模のイベント企画・運営・コンサルティング事業

効果的に彩る!イベントイメージに合った色を選ぶ!

情熱的なレッド!!冷静なレッド?!


毎週日曜日の朝に、テレビで「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」という番組が放映されているのをご存知でしょうか。1975年から始まった子供向け番組の定番である「戦隊もの」の最新シリーズです。情熱的でリーダー格のレッド、クールなブルー、おちゃめなイエロー、のんびりしたグリーン、かわいいヒロインのピンク、というキャラクター付けはシリーズが更新されてもほとんど変わることはありません。レッドは情熱的なイメージを持っている人からすると、「冷静に分析をするレッド」というのは違和感があります。
この違和感は、わたしたちが色に対するイメージを無意識のうちに持っているからです。戦隊ものの番組は子どもたちがスムーズに番組の世界に入れるように、キャラクターのイメージに合った色を当てはめていたのです。

 

カラーとトーンのイメージ


色は、赤や青といった色名のほかにトーン(色調)、鮮やかさ(彩度)、明るさ(輝度、ブライトネス)などに分類して考えることができます。スマートフォンで写真を加工する人にとってはなじみのある言葉かもしれません。

イベントではグッズから会場の照明まで、来場者の目に触れるほぼすべてのものに色を設定します。イベントのイメージに合った色、イベントの目的に沿った色を選びたいものです。
伊藤(2008)の論文によると、単語から連想する単色のイメージのうち経年で変化しなかったものが以下のとおりでした。

赤色  愛・怒り
青色  安らぎ
紫色  嫉妬
白色  永遠・純潔
灰色  孤独・不安
黒色  恐怖・罪


続いて、トーン(色調)が与える印象について、日本人学生と韓国・中国・台湾からの留学生を対象とした日本デザイン学会(2000)の調査結果をご紹介します。

ビビッドトーン(鮮明な色調) 美しい・若い
ペールトーン(淡い色調) 美しい・若い・男性的・愉快・感じがいい
ダークトーン(暗い色調) 老いた・醜い・不愉快
※韓国のみ、美しい・清潔・平和的

トーンから受ける印象はほとんど一致していたとはいえ、違う部分もあることがわかります。国際的なイベントのときには、印象づけたいイメージがある場合、各国での印象に差異が出にくいトーンを選ぶ注意が必要です。


また、2013年に行われた研究によると、色による身体的影響も報告されています。うまく活用したらイベントの方向付けに役立てられそうです。


赤 興奮作用(最高血圧と心拍数の上昇を報告する研究もあります)
緑 沈静作用(上記と同じ研究で血圧の低下が報告されています)
赤×緑の配色 興奮作用(赤が勝ちます)


たとえば、ヨガなど来場者をリラックスさせたいイベントでは青や緑を基調とし、ゲームイベントでは赤をメインに置いて盛り上がりを促進する効果が期待できます。もちろんイベント自体のイメージカラーもありますから、サブカラーとして活用することを検討してもいいでしょう。


S-Collection株式会社は科学的エビデンスに基づきながら、参加者がイベントに集中できるような効果的な会場設定をご提案します。