イベント開催の肝!知っておくと役立つ音響チェックの基礎
イベントに欠かせないマイク確認のポイント
昨今は音響設備が整っている会場が多くなってきました。とはいえ、設備がしっかりしているからと安心して準備を怠っていたら本番で慌ててしまったり、事前に音響を確認していても、会場に人が入った状態では環境が変わってしまい焦ったりした経験がある方は多いのではないでしょうか。今回は知っておくと便利なマイクの確認のポイントについて紹介します。
1.これぞマイクの準備!そのポイントとは?
まずは、音響の使用方法のポイントをご紹介します。使用する人、場所、タイミングなどポイントでおさえます。ひとつのイベントで複数のセッションがある場合は、セッションごとに情報をまとめます。特にマイクの使用本数は、予定した数より実際に使用する数が多くなり、予備のマイクを利用するというケースが多いため、入念な確認が必要です。
マイクには主に、ハンドマイク(有線、ワイヤレス)、ピンマイク(ワイヤレス)、ヘッドセットマイク(ワイヤレス)があります。デモンストレーションがあるのでヘッドセットがよい場合や、身振りや手振りを加えて動き回る時はピンマイクのワイヤレスがよい場合など、スムーズにイベントを進行させるために最適なマイクを選びます。
ワイヤレスマイクを利用する場合、近隣で別イベントが開催されていたり、大きなイベント内のあちこちでマイクが利用されていたりすると、周波数調整があるためにむやみにマイクの追加利用ができないことがあります。その事態を防ぐために、事前に周辺でのイベント情報を収集し、使用するマイクの位置をイベントの流れに沿って図解して整理しておきます。
2.なぜ「チェック・ワン・ツー」?
事前にマイクの音量を確認していても、会場に人が入った状態では環境が異なってしまうため、開場後に再度調整することがよくあります。マイクチェックで「チェック・ワン・ツー」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。「チェック・ワン・ツー」にはさまざまな発音が含まれているので、スピーカーやマイクの音の調整をするには適切な言葉であることが理由です。
「チェック」は硬い音と高音のチェックで、「ピー」とハウリングする部分がないかをみます。
「ワン」は低音と大きい音のチェックをします。また音量が自然と突出するので、他の音より大きすぎないかバランスも確認します。
「ツー」は さらに高音と小さい音のチェックをし、「キーン」とハウリングする部分がないか、小さい音でも会場に聞こえているかを確認します。
また、「チェック・ワン・ツー」は何度も発声できる言葉であるため便利です。
音の鳴り方は会場、スピーカー、マイクの違いなど環境によって異なります。そこでスピーカーやマイクの位置の調整やチューニングをすることによって、「低い音から高い音まで均一に聞こえる状態か」「音量や音圧感」など実際にマイクで音や声を出して全体音を調整します。
S-Collection株式会社では、キャストや来場者が快適に楽しめるよう、音響にも細心の注意を払って全員が満足するイベントをつくります。